2010年9月27日月曜日

スキヤキソング


トガゼンさん(とその友達)がTGVの中で知り合ったというフランス人デパシオ家の夕食に招かれました。
デパシオさん一家はブルトン、ブルターニュ人です。

18歳の息子さんトリスタン君と15歳の娘さんグエン・マイルちゃんは、学校で日本語を習っているそうです。

19世紀に建てられたという古い建物、長屋風マンション。
美しくセッティングされたテーブルの上には、みんなの名前が書かれたネームプレートが置かれていて感激しました。
「祖母」はちゃんと漢字で書いてありました。
写真は、トガゼンさんの。

まず居間で食前酒フランボワーズのキールが振る舞われ、きれいに楊子に刺さったソシソン(にんにくの効いたサラミ)やオリーブ、パイ皮にぐるっと囲まれた小さいテリーヌなどを頂きました。

それからテーブルに移動して、食事が始まりました。

アントレ:
鴨のコンフィと鴨の薫製のサラダ

メイン:
ブッフブルギニョンじゃがいもとキャベツのグラタン添え
牛肉は24時間マリネしたそうです。
グラタンの上に、網状のカリッと焼かれたものが付いていました。

フロマージュ:
牛のヤギの、やわらかいの固いの、わりと近くの山奥の、修道院の・・・など、6種類。
ひとつ、このチーズは危険だから気をつけろ、とムッシュがしきりに言っていたチーズは、ぬか漬けのような味で意外に食べやすかったです。

デセール:
洋梨のケーキ、ガトーアメリカーナ

料理ごとに違うワインが供されます。
デセールのときはシャンパン。

これまで日本のレストランで、フランスのレストランで食べたどんなフランス料理よりも美味しく感じました。

お皿を下げたりワインを薦めたりするタイミングも含めて、ムッシュとマダムのサービスは最初から最後までびっしりと完璧で、でもそれを、なにやらジョークを言ったりしながら、歌でも歌いだしそうに楽しそうにやっているように見えるところが、素敵だなあと思いました。

それにしても、電車の中で会った見ず知らずの外国人にここまでのおもてなしをしてくださるなんて。

私も日本に帰ったら、きれいな食器を集めたり、和食が上達したり、したくなりました。
日本には一期一会という言葉がありますね。

食事の後、トリスタン君とグエン・マイルちゃん、末っ子のビエール・ウグくんの部屋を見せてもらったりした後(グエン・マイルちゃんの本棚には日本のmangaがびっしり)、居間で音楽の時間。

グエン・マイルちゃんはフォークギターを弾き、トリスタン君はトガゼンが持っているのと同じマリンバンドのCのキーのハーモニカを持っています。

演奏した曲:
上を向いて歩こう(グエン・マイルちゃんとツインギター、みんなで合唱)
My uncle and his tiny bag
Habanera
le papillon
港が見える丘

Habaneraのときマダムは目に涙をためて聴いてくださいました。
le papillonはちょうちょがヒラヒラするのが見えるようだ、と(おっしゃったと思う)。

トガゼンさんはハーモニカが少しうまくなっていました。
きっとロワール川でたくさん練習したのでしょう。
料理もがんばれ。
もうすぐスタージュ先(修行するお店)が決まるみたいです。

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