2011年5月11日水曜日

イチゴと白アスパラガス

日曜日。マルシェ・ヴェルポーへ。トガゼンの家から徒歩3分くらい。マルシェの八百屋さんのかなりの面積を、白アスパラとイチゴが埋め尽くしていた。先週はもっと白アスパラが多かった、今週はイチゴが台頭してきた、とトガゼン。白アスパラは大きさや形によって少しずつ値段の違うのを7~8種類くらい置いている店もある。冬の生牡蠣みたいに。新潟の枝豆みたいに。緑のアスパラも量は少ないが旬、というかんじで並べられている。白アスパラは高価なものほどぷっくり肥っていて、緑アスパラは皆ひょろっと細長い。

八百屋さんの一角のスペースで、売り場に埋まるようにして演奏しているバンドあり。ドラム1+アフリカ系パーカッション3+大鍋を叩きながら歌ったり叫んだりする男1。隣のテーブルでは女の子がものすごい量のトマトと何かのハーブを刻んでいる。どうやら、演奏しながら大量のスープを作る、という企画らしい。演奏はとても素敵だった。白い人黒い人入り交ったアフリカン・リズム。トガゼンがじゃがいもを買いにいっている間じっと聴いていたら、大鍋叩き男に腕をつかまれて、バンドの中に連れて行かれてしまった。ジャンベの人の隣に座らされる。「Ca va?」「Ca va.」しょうがないのでにっと笑う。ハイハットだけのリズムに合わせて、ジャンベの人の即興の歌が始まった。それから、木琴の涼しげな音。空は青空。


じゃがいもを下げたトガゼンが戻ってきて、「あ、ダンナが戻ってきたから彼女を返さなくっちゃ」というようなことをたぶん言って大鍋叩き男、私のほっぺたにブチュー。「日本人ですか?サヨナラ~」「さよなら。ありがとう。よい一日を!」あのあと、どんなスープができたんだろう。家に帰ってからも、アフリカン・バンドの音は午後しばらくのあいだ聞こえていた。


白アスパラは、ソース・ムースリーヌ(source mousseline)という泡立てた卵白が入ったフワフワのマヨネーズソースで頂きました。お刺身みたいな味。










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