2011年5月1日日曜日

浅草へ


友達の友達の北アイルランド人ご夫妻の東京観光に半日ほどお付き合いすることになり、浅草へ。雷門で待ち合わせ。

浅草といえばこれまでジャパン・パーカッション・センターと神谷バーくらいしか知らなかったのだけど、雷門から浅草寺までのエリアは、日本がぎゅっと凝縮したテーマパークみたいになっていることだなあ。shinto shrineはないの?と聞かれたので、あとは鳥居があると完璧なのかもしれない。探せばどこかにあったのかもしれない。

参道にびっしり並ぶおみやげもの屋さんの日本グッズはほぼ見るだけにして、聡明な友達の案内で浅草ROX内の100均ショップへ。土地柄か日本グッズの品揃えすばらしく、扇子もたくさん種類があったし、浮世絵風の絵がプリントされた手ぬぐいや、招き猫、欲しいとおっしゃっていた日の丸の旗まであった。

北アイルランド人ご夫妻の日本旅行は地震のずいぶん前から決まっていたことで、友達は一時期、キャンセルした方がいいんじゃないかとずいぶん心配したけれど、ご夫妻は、あなたが大丈夫なら大丈夫だから行くと、おっしゃった。私たちには不安はない。なぜならば神様が守ってくださるから。できるだけたくさんの人に会って、落ち込んでいる人がいたら励ましたい、と。ご夫妻は熱心なカトリック教徒である。1週間ほど前に初めてお会いして夕食をごいっしょしたとき、60年代70年代カトリック対プロテスタント紛争のお話も、少し聞いた。日本は今たいへんなときだけど、私たちにも辛いときがあったのよ、と。

浅草の後は銀座に移動してウィンドウ・ショッピング。有楽町駅近くのデパートは夜9時近くなっても煌々と明るく、店員は満面の笑みで接客し、買い物をしてプレゼント用だと言えば綺麗にラッピングしてくれて人数分の手提げ袋まで付けてくれる。東京というところは、ほんとうにたーーーくさんの品物が狭いスペースにびっしりと置かれていて、短時間で買い物をするには良い場所だなあと思う。彼らの目にはどんな風に映っただろう。地震と津波で大怪我をした東北沿岸も、取り返しのつかない事故が起こってこれから長い時間かけて痛む福島の原発周辺も、ものがあふれる東京も、全部私たち日本人の体の一部。

0 件のコメント:

コメントを投稿